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2001/1/13
--Women’s Performance Osaka 1--
パフォーマンス・フェスティバル参加作品(大阪市芸術創造館)


ビデオ作品(5分)

<Act 1>
自分の黒目とおなじくらいの大きさの黒いボールを、顔の中心にテグスで垂らし、鼻の穴に入れたボールを、顔の筋肉を使って押し出す。出てきたボールを頭を振って振り子のように、音楽に合わせて動かし、それを目で追って行く。


<Act 2>
音楽に合わせて、顔の筋肉を動かす。

--制作意図--

パフォーマンス・フェスティバルに、映像だからこそできるパフォーマンスとして制作。
「Act1」では、自ら出てきたものですらコントロールできず、自身の問題は近すぎるが故に凝視できない、空しさと苛立ちを表し、「Act2」では、見のがしてしまいそうな表情の中に、多くの情報が含まれていることを表している。
これは、選択肢の多くなりすぎてしまった、コミュニケーション・ツールへの恐れである。
私達はいったい何の情報収集をしているのか、何のために意思を伝達するのか、何のために思想を語るのか、そして、何からどんなメッセージを受け取ろうとしているのか、、、。
会う・聞く・見る・触る という、他者と直接向き合う行為は、互いの情報交換から、微妙なショックの束を受け取ることだ。