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ひより
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<Peas one day>
パフォーマンス構成(羊屋白玉/のぎすみこ)
美術(のぎすみこ)

おっぱいマフラーを使用しての、指輪ホテルとのコラボレーション

−制作意図と行程−

まず、この作品名『ひより』について。
晴れの日は、なにかの行動を起こすのに最良である。
誰かにとって最高なことも、誰かにとって最悪なことも、晴れた日に起きる。
2001年9月11日は、ピクニック日和であり、テロ日和でもあった。
それで『ひより』とした。

床に人工芝、その上に子供用のビニールプール。
プールの中には甘い香りの入浴剤を入れた。白い物干台と、
右のテレビモニターには青い空。音楽ではなく、バックにはモーター音を流した。

出演者には、職場で着ている制服(もしくは馴染みのある服)と、
そこで使っている器(食器に限定せず)を用意してもらった。
台本は無く、台詞も出演者まかせに行われた。
演出家の羊屋白玉と、入念な打ち合わせを幾度となく重ねる。


−公演内容−

窓から次々に入ってくる女性たちは、皆おっぱいマフラーを首に巻いている。
手に持った器から、水をプールの中に入れる。淡々とぽつりぽつりと、
独り言のように話しはじめる女性たち。徐々にプールに集まり、
首に巻いていたおっぱいマフラーを洗濯し、
物干に掛けて、入ってきた窓からひとりづつ出て行った。
物干に掛けられた、おもいきり水を含んだおっぱいマフラーから、
初めは勢い良くビシャビシャと、徐々に静かになりながら水が滴り落ちた。